•  

知財ニュース343号

発行:特許庁委託(公財)日本台湾交流協会
台湾知的財産権ニュース
(No.343)
発行年月日:2023年4月15日・28日合併号

主要ニュース目次

1. 智慧局ニュース
(2023年4月25日 智慧局ニュース全訳)
1-1 WIPO標準ST.26に準拠したxml形式配列表の中国語訳を大幅緩和 即日より発効
2. 法律・制度
(2023年4月20日 経済日報電子報全訳)
2-1 商標法に「早期審査制度」を導入

1.智慧局ニュース

(2023.04.25 智慧局ニュース全訳)
1-1 WIPO標準ST.26に準拠したxml形式配列表の中国語訳を大幅緩和 即日より発効
www.tipo.gov.tw/tw/cp-85-922148-73750-1.html
智慧局は去年(2022年)8月1日からWIPO標準ST.26を全面的に実施しており、引き続き外界からのフィードバックに関心を持っている。特許出願人が作成するxml配列表の中国語訳の利便性と出願手続きの加速化を考慮し、即日よりxml配列表の中国語訳への要求を緩和し、発明名称、出願人、発明者は中国語訳必須とし、特定の限定詞の内容については中国語訳の必要はないものとする。本局がすでにxml配列表の中国語訳が漏れているため補正するよう通知済みの出願については、緩和条件に符合する場合、これも適用とする。
また、書類完備日の認定及び後続審査に資するよう、ヌクレオチド又はアミノ酸配列を含む特許を外国語で特許出願する場合には、独立したxml配列表の英語訳も併せて提出することを提案する。
*「WIPO標準ST.26実施に関するQ&A」の改訂版は、上記智慧局ウェブサイトのリンク先を参照のこと(「實施WIPO ST.26標準」Q&A_11204修正版:中国語)。
何か疑問点などあれば電話にていつでもお問い合わせいただきたい。
窓口:専利二組第五科 林奕萍・科長
電話:2376-5343

2.法律・制度

(2023.04.20 経済日報電子報全訳)
2-1 商標法に「早期審査制度」を導入
立法院経済委員会は昨日(20日)、商標法一部改正草案を審査し、第19条に「早期審査」を導入し、別途手数料を支払うことで急ぎの商標審査案件が、2か月以内に「快速査定」されることとなった。経済部智慧局は、この制度はお金があれば横入りできるというものではなく、緊急の人のために救急車が通る道を残しておくやり方であると強調した。
商標法第19条改正草案において、出願人が直ちに権利取得をする必要性がある場合、早期審査の手数料を納付することで、商標主務官庁は早期審査を行うとされている。
賴瑞隆・立法委員は、商標出願件数は膨大で、6年連続して出願件数は10万件を超えており、平均審査期間は6.2か月に達している。早期審査には賛同するが、一般案件が込み合いかえって審査期間が長くなるのではないかとの懸念を指摘した。
智慧局の廖承威・局長は、早期審査の条件については後ほど規範するが、主に製品販売又は出展のために商標取得の急迫性がある一部の業者に、快速査定を通して協力することができるものであり、早期審査の条件に合致し、資料を揃えた上で、利用者が9,000台湾元(約3万9,400円)の費用を支払った場合に、早期審査により審査期間が2か月まで短縮される見込みである、と説明した。

知財ニュース アーカイブ

最新記事はこちら

<知財ニュースメールマガジン配信の登録・停止>

下のフィールドに受信可能なメールアドレスを入力し「登録する(登録解除)」をクリックして下さい。

協会より入力したメールアドレス宛に認証メールが届きます。

メールに記載されたURLをクリックする事で正式に配信登録(解除)されます。


 

公益財団法人 日本台湾交流協会 台北事務所

日本台湾交流協会台北事務所では、台湾の知的財産に関する情報の収集、関係者に対する助言や相談などを行っています。
各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。

お問い合わせフォーム