発行：特許庁委託（公財）日本台湾交流協会
台湾知的財産権ニュース
（No．336）
発行年月日：2022年11月15日発行

主要ニュース目次

１． 智慧局ニュース
（2022年11月1日　智慧局ニュース全訳）
１－１　グリーンテクノロジー関連特許の早期審査分析報告
２． 知的財産権紛争
（2022年11月8日　経済日報第C3面全訳）
２－１　億光電子が3社を権利侵害により提訴

１．智慧局ニュース

（２０２２．１１．０１　智慧局ニュース全訳）
１－１　「グリーンテクノロジー関連特許の早期審査分析報告」
www.tipo.gov.tw/tw/cp-85-914745-712c3-1.html
グリーン特許の研究開発を促進するため、本局は2022年1月1日より特許早期審査作業方案の事由4を「出願する発明がグリーンテクノロジーに関するもの」に改正し、且つ書類の完備後に発行される審査結果の通知期限を本来の「9か月」から「6か月」に短縮し、グリーン特許の早期ルートに最適な方案を提供している。
本報告は2014年から2022年9月までの「グリーン特許早期審査案件関連統計データ」及び「グリーン特許早期審査案件の登録・拒絶査定状況」を分析したものであり、各界の参考にしていただきたい。
※グリーンテクノロジー関連特許の早期審査分析報告は、上記リンク先の智慧局サイトの「檔案下載（ファイルダウンロード）を参照。（中国語：智慧財產局綠色技術發明專利加速審查分析報告）

２．知的財産権紛争

（２０２２．１１．０８　経済日報Ｃ３面全訳）
２－１　億光電子が3社を権利侵害により提訴
億光電子（EVERLIGHT）は昨日（7日）、特力屋（TEST RITE RETAIL）、展晟（JAN CHENG）、中国電器（CHINA ELECTRIC MFG.）の3社が販売している電球、蛍光灯、シーリングライト等のシリーズのLED商品が億光電子の台湾特許TWI665406、TWI644055及びTWI553264を侵害しているとし、被告に対し3億台湾元（約13.7億円）の損害賠償及び該シリーズの権利侵害商品の製造、輸入、販売の即時停止を求めて台湾知的財産権及び商業法院へ提訴した。
億光電子は、特力屋のオリジナルブランド、特力屋が販売しているToshiba、東亜等のLED商品、展晟が販売しているDANCELIGHT LED商品及び中国電器が販売している東亜LED商品は、億光電子の3つの台湾特許を既に侵害していると発表した。これらの特許はLED Battenパッケージング技術及び構造に関連しており、発光デバイスの生産速度及び歩留まり率を高め、発光デバイス電気伝導及び放熱効果も高めることが可能であり、照明用LED商品に使用できるだけではなく、更にはバックライト及び車用LED等にも使用できる。億光電子は、市場における違法権利侵害行為に対し、同社は会社を守り知的財産権を尊重した一貫した立場で法的措置を取り、決して容赦はしないと重ねて述べた。
億光電子が特許権侵害訴訟を提起したことに対し、中国電器は、当社はこれまで一貫して特許権を重視しており、億光電子の提訴内容については詳細に理解するため専門部署への確認が必要であるが、現在、通常運営に影響は出ていないと示した。
特力（TEST RITE）は、傘下の特力屋は家庭用品及び修繕器具のホームセンターで、事業内容はマーケティングチャネルであり、自身は商品製造には従事しておらず、オリジナルブランド商品を含む商品の仕入れ先はいずれもサプライヤー任せで、サプライヤーとはいずれも特許権を侵害しないことを保証する契約を結んでおり、今回の億光電子のいう特許権侵害争議について特力屋の運営にはいかなる影響も出ないと示した。

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