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台湾知的財産権ニュース(No.243)

発行:特許庁委託(公財)交流協会
台湾知的財産権ニュース
(No.243)
発行年月日:2016年11月15日・30日合併号
主要ニュース目次

1. 智慧局ニュース
(2016年11月2日 智慧局ニュース要訳)
1-1 2016著作権集中管理の実務的国際シンポジウムが無事終了

2. 法律・制度
(2016年11月3日 経済日報第A16面要訳)
2-1 裁判所は商標権侵害物を没収可能に

3. 模倣品関連
(2016年10月19日 中国時報第B2面要訳)
3-1 偽ブランドのかつての買い手が共犯者に
(2016年10月25日 聯合報第B2面要訳)
3-2 スケッチャーズの模倣品スニーカーを販売していた男を摘発

1. 智慧局ニュース

(2016.11.02 智慧局ニュース要訳)
1-1 2016著作権集中管理の実務的国際シンポジウムが無事終了
デジタル時代の到来に伴い、情報産業は絶え間なく革新し、著作物の利用は更に便利になっただけではなく、多くの産業が業務を経営する際、音楽著作物をよく利用している。
産・官・学界及び一般大衆に著作権集中管理団体(以下、“集管団体“と略称)の実務をより認識してもらうため、また集管実務によりさらに親しみやすい音楽ライセンス環境を創造してほしいという社会の期待に答える為、智慧局と台湾最大の音楽著作物集中管理団体である社団法人中華音楽著作権協会(MÜST)は、10月27日、国立台湾大学法律学院霖澤館国際会議ホールにて「2016著作権集中管理の実務的国際シンポジウム」を共同開催した。またそれに先立ち10月26日には非公式の「意見交流会」を実施し、10月27日に出席した専門家等が、グッドガバナンス、オンラインライセンス業務の開拓、衛星放送ライセンス実務等の議題で各国の実務経験を共有し意見交流を深めた。
今回のシンポジウムでは集管団体、学者・専門家、関係利用者と業者及び集管実務に興味を持つ民衆等、合計約210名が参加し、国際集管の実務的発展の趨勢、集管実務に対する新メディア産業の影響と展望について理解しただけでなく、利用者、大衆の集管実務に対する認識をより深化させ、今後、集管団体と利用者が更に親しみやすく便利なライセンス環境を共同で構築することの一助となった。また智慧局とMÜSTも台湾での経験を紹介し、会場は大いに盛り上がった。

2. 法律・制度

(2016.11.03 経済日報第A16面要訳)
2-1 裁判所は商標権侵害物を没収可能に
刑法に「没収についての章」が新設された改正により、著作権、商標権等を侵害する犯罪物が没収できなくなったことから、立法院経済委員会は11月2日、著作権法、商標法等の改正案を初審で可決し、「光ディスク公訴罪」で没収できる物に対する刑法の適用を除外し、裁判所が職権に基づいて没収できることにした。
刑法の没収に関する章は2016年7月1日に施行され、新規定では7月1日以前に施行されたその他の法律の没収、追徴、追納、賠償の規定に関しては今後適用しないとしている。この規定では、著作権・商標権侵害等の犯罪物を没収できず、著作権・商標権の保護には不利である。
経済部の説明によると、現行の著作権法第98条の規定は、光ディスク侵害罪が公訴罪に属する場合、海賊版光ディスク及び製造器具(複製器材等)を没収することができるが、刑法の没収の新制度を適用後、もしそれが犯罪行為者の所有に属さない時は、法執行機関はそれが正当な理由なしに提供又は取得されたものであると証明又は証拠を提出して初めて裁判所へ没収を申し立てることができる。
経済部は、これでは立証が困難であることから海賊版光ディスク及び器具が再度市場に流通することになり、再び著作財産権を侵害する虞があるため、法改正により「光ディスク公訴罪」に係る没収できる物に対し、刑法の適用を除外した。

3. 模倣品関連

(2016.10 .19 中国時報第B2面要訳)
3-1 偽ブランドのかつての買い手が共犯者に
保安警察第二総隊刑事警察大隊(以下、「保二総隊刑警大隊」と略称)は先日、専門店又はヨーロッパからの代理購入などと偽り、エルメス、LV、シャネル等の革製品ブランドの模倣品を、ショッピングサイトを利用し市価の20%から60%の価格で販売していた林、李、王という3人の女を摘発した。
 保二総隊刑警大隊によると、主犯格の林(詐欺の前科有り)と李は1年余りに渡り、YahooやPChomeのサイトで模倣品を販売し、買い手の信用を得るため、随所でブランドバッグの購入証明やレシートを集め、何も知らない買い手の関心を集めていた。また、ねずみ講の手法で、5点販売すれば1点を報酬とし、かつての買い手であった王(25歳)を手下においていた。
林は、買い手に疑われないよう高級住宅地に部屋を借り、日ごろは高級車を足代わりとしてセレブを装い、台湾全体で約50人余りを騙していた。保二総隊刑警大隊は、108点のブランド模倣品を差し押さえ、権利侵害額は、1,000万台湾元(約3,300万円)以上にものぼると見ている。
警察の事情聴取に対し、林らは、模倣品販売を頑なに否認しているが、警察は、詐欺、商標法違反の罪で書類送検し、引き続き模倣品の出所を追跡する。

(2016.10 .25 聯合報第B2面要訳)
3-2 スケッチャーズの模倣品スニーカーを販売していた男を摘発
米国第二のスニーカーブランドであるスケッチャーズ(SKECHERS)は、1992年に創立され、ハリウッドスターの愛用者も多く、台湾でも有名な芸能人がイメージキャラクターをつとめ広く知られてきたが、悪徳業者による模倣品スニーカーが市場に流出していた。スケッチャーズの台湾代理店による警察への告発の後、警察は先ごろ、模倣業者の販売会場である新北市林口区で大量の模倣品スニーカーを差し押さえた。
容疑者の荘という男(商標権侵害の前科有り)は、季節はずれの現品限りの真正品を購入し、別途中国から模倣品を購入し玉石混合して販売、その際レシートは発行せず、靴箱も提供しなかった。
 スケッチャーズ台湾代理店は、模倣品は、内側の縫い目が比較的粗く、真正品は内側にLOGO商標があるが模倣品には無い。真贋の最大の違いは、スポンジ底布の材質にあり、履き心地が大きく異なる。その他、LOGOの色・スペルの並べ方が異なり、真正品は、靴箱に型番、写真があり、靴の中敷には特殊な処理が施されており、クッションが全く異なると説明。
模倣品スニーカーは恐らく1万足以上製造されており、権利侵害額は3,500万台湾元(約1億1,500万円)にものぼるとみられている。警察は取調べの後、商標法違反で荘を書類送検した。

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