発行:特許庁委託(公財)日本台湾交流協会
台湾知的財産権ニュース
(No.412)
発行年月日:2026年8月31日発行
主要ニュース目次
1. 智慧局ニュース
(2026年8月11日 智慧局ニュース全訳)
1-1 75万件の楽曲情報を手軽に検索!智慧局が作詞作曲の権利検索・照合ツールを開発
(2026年8月12日 智慧局ニュース全訳)
1-2 玩具検査に総動員 子供の安全を守る
(2026年8月25日 智慧局ニュース全訳)
1-3 智慧局が反模倣品商標シンポジウムを開催 ブランド保護の防衛線を共に構築
2. 知的財産権紛争
(2026年8月13日 聯合報全訳)
2-1 TSMCの二の舞 南亜科のエンジニアが銃を持って寝返り 製造プロセスの機密技術を隠し撮りし起訴される
3. 模倣品関連
(2026年8月18日 聯合報全訳)
3-1 100万台湾元のブランド腕時計を数万元で販売?外国人部隊の「スーパーコピー腕時計」の裏市場を摘発 権利侵害市場価格は6,000万台湾元超
(2026年8月20日 聯合報全訳)
3-2 男が屋上の貯水槽に100本の模倣品腕時計を隠す…権利侵害市場価格は約1億台湾元 台中港務警察総隊は逮捕し起訴
1.智慧局ニュース
(2026.08.11 智慧局ニュース全訳)
1-1 75万件の楽曲情報を手軽に検索!智慧局が作詞作曲の権利検索・照合ツールを開発
www.tipo.gov.tw/tw/tipo1/891-91340.html
世界の音楽のデジタル化の波に対応し、経済部智慧財産局(智慧局)は本日(11日)、「音楽情報統合検索システム(中国語:音樂資訊整合査詢系統)」をリニューアルし、台湾内の音楽著作権情報の透明度と許諾の利便性を向上させた。一般人へ楽曲情報検索機能を提供するほか、ラジオ局、テレビ局等の大型利用業者は使用リストの管理や照合ができるワンストップ型サービスを利用できる。
「音楽情報統合検索システム」は、国際標準レコーディングコード(International Standard Recording Code、ISRC)のデータベースと台湾流行音楽データベースとリンクしており、現在すでに75万件以上の資料が登録され、台湾内の各社の著作権集中管理団体が管理する楽曲とアルバム情報が網羅されている。ウェブサイト版だけでなく、スマホ版の操作ページも提供しており、一般の方々は曲名、アーティスト名等の基本的な情報を入力するだけで、その楽曲の管理を担当する著作権集中管理団体を特定し、ライセンスに関する連絡を取ることができ、従来の利用者が著作財産権者を探してライセンス交渉をするのにかかっていたコストを大幅に低減することができる。
智慧局は、本システムは、大量の音楽利用形態のユーザーに対し一括アップロードや、利用状況の自動管理・分析といった高度な機能を提供し、放送事業者が抱えていた音楽の権利情報、集中管理団体の管理情報の入手が困難であるといった産業界の課題の解決を支援するものである、と指摘した。現在台湾全土ですでに84社のテレビ局とラジオ局が使用登録をしている。今年1月から7月までの業者による総利用数は延べ1.4万回を超えており、プラットフォームの月間平均閲覧者数は3万人に、照合用データとしてアップロードされたプレイリスト情報は累計123万件に達し、多くのユーザーに広く利用・支持されている。
智慧局は、引き続き楽曲の統合、システム機能の拡充を継続し、より円滑な利用体験を提供するとともに、関心をお持ちの事業者向けに毎年説明会を開催するとして、デジタルテクノロジーの活用を通じて、台湾の音楽産業と著作物市場の健全な発展を促進し、クリエイターの権益保障と利用者の合法的な許諾ニーズの双方に配慮していくと述べた。「音楽情報統合検索システム」の詳細な情報と説明会の情報にご興味のある方は、智慧局のウェブサイトを引き続きご注目いただきたい。
*「音楽情報統合検索システム」の機能紹介についてのパワーポイント資料(中国語PDF)は上記智慧局ウェブサイトのリンク先の「檔案下載(ファイルダウンロード)」からダウンロード可能。
(2026.08.12 智慧局ニュース全訳)
1-2 玩具検査に総動員 子供の安全を守る
www.tipo.gov.tw/tw/tipo1/891-93371.html
玩具を安心して買い、安全に使用できるよう、経済部標準検験局(以下、「標準局」と称する)と智慧局は本日(12日)、共同で記者会見を開き、標準局が玩具検査の規則と管理制度について、智慧局が商標と著作権に関する規定について説明を行った。
標準局は、国家規格における玩具の定義に基づき、14歳以下の子供の遊びやゲームに供することを目的として設計、製造、販売、陳列、または表示される製品はいずれも「玩具」と称すると説明した。現在、国家規格に基づき31種類の玩具が検査対象とされており、輸入または工場出荷に際しては検査規定へ合致すること、商品安全マークの貼付がなされて初めて、台湾内での販売が可能となる。主な検査項目には、玩具の安全性を確保し、子供の使用時のリスクを低減するため、可塑剤や重金属などの化学的特性、小さな部品や鋭利な縁などの機械的・物理的特性、短絡や絶縁保護などの電気駆動的特性、生菌数などの生物学的特性、および警告表示の文字などが含まれている。
標準局は、市場で流通している商品について、毎年市場検査とサンプル購入による検査を実施しており、特に新しく流行している玩具を重点的な検査対象としていると強調した。検査手続きを完了していないことが発見された場合には、20万台湾元~200万台湾元(約100万円~1,000万円)の過料に処され、違反した商品の総価格が10万台湾元(約50万円)に達しない場合には、1万台湾元~10万台湾元(約5万~50万円)の過料に処され、期限付きで回収・是正を命じ、期限までに回収・是正が行われない場合は、改めて10万~100万台湾元(約50万~500万円)の罰金に処されることとなる。
標準局は、米国のCPSC、欧州連合のSafety Gate等の海外で発表された瑕疵のある玩具商品情報は、いずれも当局の「商品安全情報網」に開示しており、衛生福利部にも通報し、一般市民と関連育児部署にも直ちに使用停止するよう呼びかけており、さらに、国内のECプラットフォームに対し、安全でない玩具の流通・使用を防ぐための予防的取り下げを求め、子供の安全を守るためのセーフティネットを共同で構築していると指摘した。
標準局はさらに、玩具の種類が多岐にわたり次々と新製品が登場する中で、使用上の様々なリスクが生じる可能性があることを踏まえ、引き続き国際規格の動向を収集し、新製品の特性や潜在的な危険性を評価するとともに、検査規定を適宜見直し、子供が使用する際の安全確保を強化していく方針を示した。
知的財産権の保護について、智慧局から特に以下の点についての注意喚起をした。玩具本体又はパッケージ上に、未許諾の美術的図案がプリントされている場合、著作権法の海賊版に該当し、これらの海賊版の輸入または販売は、著作権侵害となる可能性がある。商標権者の同意を得ず、商品上に登録商標と同一又は類似する商標を使用した場合も、商標権侵害の可能性があり、このような海賊版玩具の品質も懸念される。一般の方々が権利侵害の疑いのある商品を発見した場合、関連の証拠を添付の上、内政部警政署刑事警察局知的財産権捜査大隊、各地方警察機関、交番または110番へ通報することができる。
経済部は各界に向け、許諾された正規版の玩具を支持し、共同で知的財産権を保護するよう呼びかけた。また、購買時には、商品の安全マークや完全な中国語表示が貼付され、子供の適用年齢に符合した玩具を選ぶべきで、使用前には中国語表示と警告をしっかり読み、子供が玩具を使用する際には、有害物質を摂取することのないよう噛んだり口に入れたりさせないこと、小さな部品、磁石、電池、紐・ストラップ、鋭利な箇所や先端などによる潜在的な危険にも十分注意し、使用後は子供に手洗いを促すとともに、玩具の状態を確認し、破損や部品の脱落、その他の異常が見られた場合は、直ちに使用を中止すること。さらに、玩具の安全啓蒙動画と危険事例をまとめたマニュアルを作成し、標準局のウェブサイトで公開しているので、各界の皆様については参考にしていただきたい。
関連情報:
1.商品安全情報網:https://safety.bsmi.gov.tw
2.動画コーナー(Buckyballs、スライム、スクイーズ等のアニメーション啓蒙動画):
www.bsmi.gov.tw/wSite/lp?ctNode=9349&CtUnit=3677&BaseDSD=7&mp=1
3.玩具の危険事例マニュアル
www.bsmi.gov.tw/wSite/public/Data/f1737018164988.pdf
(2026.08.25 智慧局ニュース全訳)
1-3 智慧局が反模倣品商標シンポジウムを開催 ブランド保護の防衛線を共に構築
www.tipo.gov.tw/tw/tipo1/891-93443.html
消費者のブランド識別能力を向上させるため、業界を跨いだ交流を通して各界がブランド保護と知的財産権の重視を深化させている。経済部智慧財産局は本日(25日)、「消費者のブランド認知の向上と反模倣商標」シンポジウムを開催した。智慧局は、越境電子商取引及びオンラインショッピングの急速な発展に伴い、模倣品の流通形態がますます多様化しており、ブランド権利者の知的財産権が侵害されているだけでなく、消費者の権益と市場取引秩序をも損なわれてることから、今回のシンポジウムは特別にブランド保護、反模倣品及び分野横断的な提携の議題に焦点を当て、公正な競争が行われる市場環境を打ち出すべく、政府、ブランド権利者、法執行機関が協力して提携し、共同で消費者のブランド識別力及び反模倣品意識を向上させるものとなっていると述べた。
智慧局の説明によると、シンポジウムではまず、欧州在台商務協会(ECCT)のラグジュアリー委員会の趙國璇・共同主席が、「多国籍企業における商標管理と保護―実務事例に基づくクロスボーダー商標管理戦略の分析」と題して講演を行い、国際的なブランドがいかにしてグローバルな商標展開、ブランド管理、クロスボーダーでの権利行使戦略を駆使し、税関による水際対策、ECプラットフォームのガバナンス及び国境を越えた法執行協力と連携させることで、ブランド価値と市場競争力を効果的に維持しているかについて解説した。
次に、内政部刑事警察局知的財産権捜査大隊の盧思佳・小隊長が、「法執行部署による模倣商品摘発の成果と経験共有」について発表し、近年の模倣摘発案件の実績、新興の権利侵害態様、実務事例を紹介し、商標権者による通報と識別のポイントを説明し、企業による完全な権利保護メカニズムの構築を支援し、政府と権利者が協力して模倣商品撲滅のパワーを強化していると説明した。
ブランドの実務面については、リシュモン(Richemont Group)のブランド代表者が、ラグジュアリーブランドの構築と保護の経験について情報共有し、商標管理、ブランドイメージ管理、及びマーケティング戦略を通じて、ブランドがいかにして消費者の信用とブランド価値を構築しているかについて紹介し、傘下ブランドであるヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)とパネライ(Panerai)を例に挙げ、ブランドの継承、イノベーション、及び知的財産権保護が互いに補完し合うことの重要性を説明した。最後の総合座談会は、智慧局の胡秉倫・副局長が司会を務め、講師と現場の来賓と相互に交流し、ブランド保護と反模倣品の議題について深く意見交換を交わした。
智慧局は、商標は企業がブランド価値を構築する際の重要な基礎であり、消費者が商品の出所を識別する重要な根拠ともなるもので、デジタル経済と越境取引の急速な発展に直面する中、知的財産権の保護は政府、企業、消費者の共同の努力がより必要とされていると述べた。今回のシンポジウムでは、ブランド管理、法執行の実務、および企業経験等の多元的な面からの情報共有を通じて、政府、ブランド権利者及び産業界の交流提携を促進するだけでなく、社会一般のブランド識別能力と反模倣品意識の向上にも役立つものである。今後、智慧局は引き続き知的財産権の教育PRを推進し、法執行機関、台湾内外のブランド権利者及び関連団体と協力し、共に知的財産権を尊重し、イノベーションと公正な競争を奨励する市場環境を構築していく。
今回のシンポジウムは、智慧局の廖承威・局長と欧州在台商務協会(ECCT)の何飛逸(Freddie Höglund)CEOが開幕の挨拶を行った。今回のシンポジウムには、産業界の専門家、法執行機関及び国際的なブランドの代表者が招聘され、商標管理、模倣品摘発及びブランド経営の実務経験について情報共有し、延べ250人以上による参加申し込み者で大盛況となった。
2.知的財産権紛争
(2026.08.13 聯合報全訳)
2-1 TSMCの二の舞!南亜科のエンジニアが銃を持って寝返り 製造プロセスの機密技術を隠し撮りし起訴される
台湾積体電路製造(TSMC)の機密漏洩事件が先月判決確定したが、大手テクノロジー企業の製造プロセス機密が漏洩されたとの情報が入った。メモリー大手の南亜科技股份有限公司(NANYA TECHNOLOGY CORPORATION、南亜科)の先端製造プロセス開発処のシニアエンジニア・葉晏瑋は、中国のヘッドハンティング会社と接触後、高収入の仕事を求めるため、今年3月から4月の間に3度小型のアクションカメラをひそかにオフィスに持ち込み、機密の製造プロセス技術ファイルを隠し撮りしていた疑いから、会社の情報セキュリティ担当者による調査の決議を経て、検察・調査機関に捜査を依頼した。新北市地方検察署は営業秘密法違反、背信罪の疑いで葉を起訴した。
検察・調査機関によると、国立陽明交通大学光電工程研究所博士の学歴を持つ葉は、南亜科の先端製造プロセス処の先端製造プロセス開発4部のシニアエンジニアで、昨年から通信ソフトのWeChatで複数回に渡り中国のヘッドハンティング会社と接触し、中国での高収入の仕事の機会を得るため、今年2月13日に内部の電子メールを通じて会社に離職の意向を伝えた。
今年3月28日未明、4月4日深夜、及び4月5日未明の3度、葉は、Insta360アクションカメラをお菓子の山に隠して、セキュリティゲートでの検査を回避し、カメラをこっそり挟んで会社の規制されたオフィスに入り込み、個人のアカウント・パスワードを利用して会社のバーチャルホストにログインし、南亜科の重要な営業秘密である製造プロセス技術に関するファイルを大量に読み込み、撮影した。
同年同月15日、葉は離職手続き完了後も規定により返還または削除必須である営業秘密資料を返還していない。南亜科のセキュリティ担当者が無線設備の異常シグナルデータ、職員の入退出記録及び会社が支給したパソコン操作の個人記録をチェックしたところ、上述の営業秘密が窃取されていることが発覚したことから、検察・調査機関に調査介入を依頼し、直ちに葉の住居へ向かい差押えた。幸いなことにその撮影した南亜科の営業秘密は情報流出していないことがわかった。
3.模倣品関連
(2026.08.18 聯合報全訳)
3-1 100万台湾元のブランド腕時計を数万元で販売?外国人部隊の「スーパーコピー腕時計」の裏市場を摘発 権利侵害市場価格は6,000万台湾元超
ベトナム籍の阮という男は「ブランド腕時計の模倣品グループ」を結成し、ベトナムからロレックス、パテック フィリップ、ウブロ等の最高級「スーパーコピー腕時計」を台湾に密輸し、TikTok、Facebookのライブ配信を利用して、「破格の安さ」とうたい、同郷の者を専門に騙し、市場価格で100万台湾元(約499万円)のブランド腕時計を数万元(1台湾元は約4.99円)で販売する模倣品の対面販売の実体店舗を設置していた。警察側は阮ら3人を逮捕し、149本の模倣品腕時計を押収した。権利侵害市場価格は6,000万台湾元(約2億9,990万円)とみられ、桃園地方検察署は先ごろ捜査を終了し、商標法違反で起訴した。
刑事局知財大隊二隊が情報を先日に受け、SNSアカウントにベトナム語で「正規品腕時計専門店の卸売・小売」と大々的に宣伝しているのを発見し、商標代理人の鑑定確認を経たところ、全て模倣品であることがわかった。
検察・警察と移民署北区機動隊により結成されたプロジェクトチームが追跡調査をしたところ、阮(36歳、男)が模倣品を輸入した後、ベトナム籍の陳(32歳、女)がFacebook、TikTokでライブ配信を行って集客し、また、中歴に実体店舗を設置してタイ籍の潘(34歳、男)が現場で受け渡しを行うという役割分担をしていた。
プロジェクトチームは昨年8月、捜索令状を持参して拠点に乗り込み、現場でウブロ、ロレックス、パテック フィリップ、モンブラン、IWC等のブランド腕時計149本を差し押さえた。そのうち1本のパテック フィリップ腕時計は正規品の市場価格は約100万台湾元(約499万円)であるが、阮らはたった1万台湾元(約49,900円)で販売していた。桃園検察署は先日すでに捜査を終了し、商標法違反で起訴した。
警察側は、これらの腕時計の正規品単価は30万台湾元(約149万円)から数百万台湾元(1台湾元は約4.99円)もするものだが、阮らは3,000台湾元(約14,970円)から1万台湾元(約49,990円)で投げ売りしており、価格差は100倍にも達し、莫大な利益を得ていたと指摘した。
警察側は、模倣品販売は知的財産権を侵害し国際イメージを深く傷つけることから、正規ではない販路から出どころが不明な商品を購入しないよう消費者に注意喚起するとともに、警察側も引き続き模倣品産業チェーンを厳しく調査し、市場の公平取引を守っていくと強調した。
(2026.08.20 聯合報全訳)
3-2 男が屋上の貯水槽に100本の模倣品腕時計を隠す…権利侵害市場価格は約1億台湾元 台中港務警察総隊は逮捕し起訴
スイスの高級腕時計「IWC」をたったの2,600台湾元(約13,000円)で販売!台中港務警察総隊がインターネット捜査の際、Facebookグループでロレックス、AP(Audemars Piguet)及びシャネル等の有名ブランド腕時計を鄭という男が低価格で販売していることを発見し、警察側は徹底調査するため捜査令状を持参し、鄭容疑者の住居に向かい捜査を行った。鄭容疑者は屋上の貯水槽の水を抜き取り、秘密の倉庫としていたが、警察官の説得により、一挙に押収された。権利侵害市場価格は9千万台湾元(約4億5,200万円)超に達した。事件は台北地方検察署により商標法違反で起訴された。
台中港務警察総隊は、ブランド腕時計の市場価格は数十万台湾元から数百万台湾元(1台湾ドルは約5.02円)に達するが、鄭容疑者はFacebookグループで数千台湾元(台湾ドル/円は同上)という信じられないほど安い価格で販売し、そのうちIWCはたった2,600台湾元(約13,000円)で販売していたと指摘。警察側は異常に気付き、サンプルを購入し鑑定を行ったところ、全て模倣品であることを確認し、長期的にわたる裏付け調査を展開して、裁判所に捜査令状を申立て、鄭の住居を捜査した。
警察官が容疑者の住居で捜索を始めた時、当初は腕時計が発見されなかったが、室内に大量の腕時計ケースとパッケージ・箱を発見した。警察側は鄭容疑者がインターネット上で頻繁に掲載していた販売投稿を比較し、現場にある実際の数量とかなり異なると感じ、別の隠し場所があると推測した。警察側の厳正な尋問と説得により、鄭は捜査を逃れるため、特別に屋上の貯水タンクの水を空にして、100本を超える模倣品腕時計、PC本体等の設備の全てを貯水槽内に隠したと認めた。
警察側は屋上の貯水槽によじ登り、証拠を採取した。貯水槽内部には秘密の「水槽小型作業室」があり、その場で100本の精密な模倣品ブランド腕時計を押収した。権利侵害市場価格は9,000万台湾元(約4億5,200万円)以上に達すると推定される。
台中港務警察総隊は、一般の方々がインターネットで購入する際、価格が安いことから得をしたと思わず、市場価格より明らかに低価格の有名ブランドに対しては更に警戒心を高め、お金を払って質の悪い偽物を購入し、財産の損失にならないよう、出所不明、価格異常の商品は決して購入しないよう注意を呼び掛けた。
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