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台湾知的財産権ニュース(No.289)

発行:特許庁委託(公財)日本台湾交流協会
台湾知的財産権ニュース
(No.289)
発行年月日:2019年9月15日・30日合併号

主要ニュース目次

1. 智慧局ニュース
(2019年9月18日 智慧局ニュース要訳)
1-1 2019台湾創新技術博覧会 世界の大手企業も参加
2. 知的財産権紛争
(2019年8月30日 中国時報、判決文書の要訳)
2-1 地名を含むメガネ商標 誤解を招く恐れがあるとし棄却判決
(2019年9月17日、2019年9月19日 経済日報の要訳)
2-2 昇陽半導体が特許侵害で宜特を智慧財産法院へ提訴
3. その他一般
(2019年9月5日 経済日報要訳)
3-1 鴻海傘下のシャープ、サムスンとライセンス契約締結
(2019年9月20日 経済日報要訳)
3-2 楽天がラミゴモンキーズ買収に伴い新商標を出願


1. 智慧局ニュース

(2019.09 .18 智慧局ニュース要訳)
1-1 2019台湾創新技術博覧会 世界の大手企業も参加
www.tipo.gov.tw/tw/cp-87-802657-2968a-1.html
2019台湾創新技術博覧会(2019 TAIWAN INNOTECH EXPO)が9月26日から28日まで台北世界貿易センター1号館(台北世貿中心展覧一館)で開催される。今年は、「Innovation Shaping Our Future」をビジョンとするほか、同時に専門技術取引のビジネスチャンスとマッチングを推進の重点とする。また、今回は、Microsoft、Nissan、ドイツのBASF、韓国発明振興会、スペイン発明者協会等、欧州、米国、日本等の著名な国際機関及び企業が参加する。
台湾政府の5+2イノベーション政策に合わせ、今年は各部会(省庁に相当)で組織された「未来のテクノロジー」、「イノベーション発明」、及び「持続可能な開発」の三大専門テーマ館に焦点をあてるほか、「発明コンテストエリア」では、スペイン、ドイツ、ブラジル等19カ国、合計650点余りの作品が各発明賞を競い合う。
2019台湾創新技術博覧会の開催期間中、技術取引商談及び検討会も同時に開催され、27日には台北国際会議センターにおいて国際知的財産戦略フォーラムも開催される。

2. 知的財産権紛争

(2019.08.30 中国時報、判決文書の要訳)
2-1 地名を含むメガネ商標登録 誤解を招く恐れがあるとし棄却判決
 台湾の有名なメガネチェーン店「得恩堂」の「BOY LONDON(中国語表記:男孩倫敦)」の商標登録出願が行政訴訟において棄却判決となった。
 得恩堂は2018年2月26日に「BOY LONDON」商標(以下、「係争商標」と称する)を第9類のゴーグル、光学レンズ、コンタクトレンズケース等の商品への使用を指定して智慧局に登録出願したが、2018年9月27日、智慧局は消費者に商標の性質、品質又は産地について誤認・混同を引き起こす恐れがあるとして拒絶査定とした。得恩堂はこれを不服として以下の主張により訴願を提起した。
① 係争商標は「LONDON BOY」ではなく、「BOY LONDON」であり、全体から消費者に誤認・混同を生じさせるには至らず、また係争商標を20年前から使用しているが消費者に誤認・混同を引き起こしたことはなく、同業者からも係争商標の使用は不公平競争であると告発されたことはない。
② 得恩堂は1965年に会社を設立して以来、台湾の眼鏡市場の一席を占めてきた。1991年には「羅密歐BOY LONDON」の商標登録査定も受け、関連消費者には「BOY LONDON」は英国ロンドンとは関係がないことが認知されている。市場では他商品の商標内容が「TOKYO」や「SEOUL」等となっているが、実際は日本や韓国製ではない商品が商標登録査定を受けていることもあり、「BOY LONDON」だけ拒絶されるのは平等原則に違反している。
これに対し訴願委員会は2019年2月13日、経訴字第10806301170号の決定書にて訴願を棄却。これを不服とした得恩堂は智慧財産法院へ行政訴訟を提起し、智慧財産法院は2019年8月26日、以下の理由により原告の訴えを棄却し訴願決定を支持する判決を下した。
① ロンドンは世界的に有名な大都市であり、芸術・文化等の街であることから高価値・高品質を連想させる。係争商標の「BOY LONDON」の「LONDON」の字は消費者にロンドンの都市との関連性を強烈に方向づけており、係争商標は消費者に性質、品質又は産地の誤認・混同を引き起こす虞がある。
② 「TOKYO」、「SEOUL」等の商標登録査定はそれぞれの商標名称及び使用を指定する商品又は役務がいずれも異なり、商標の識別性の有無及び程度、公衆に誤認・混同を引き起こす可能性の高さ等の要素については、判断結果がそれぞれ異なるため、原告の主張を採用するには至らない。

<智慧財産法院の判決>
智慧財産法院判決「108年度行商訴字第28號」 判決日:2019/08/26
判決書検索サイト:https://law.judicial.gov.tw/FJUD/default.aspx
裁判類別:行政 判決字号:108, 行商訴,28 裁判案由:商標註冊
検索キーワード:BOY LONDON

(2019.09.17、2019.09.19 経済日報の要訳)
2-2 昇陽半導体が特許侵害で宜特を智慧財産法院へ提訴
 台湾の半導体メーカー昇陽国際半導体(以下「昇陽国際」と略称)は9月17日、同業他社の宜特(iST)が自社のウェハー薄化プロセスにかかる特許を侵害しているとして、侵害の停止と賠償を求めて智慧財産法院に提訴した。
 昇陽国際は、台湾だけでなく米国でもウェハー薄化プロセスにかかる特許を取得しており、この特許技術を利用すれば製品の良品率を向上することができるものであると主張。
 これを受けて宜特は、9月19日に智慧財産法院から、昇陽国際が1億台湾元(約3.47億円)を求償する民事起訴状を受け取ったとし、自社の合法的権益を維持するため、起訴状と関連証拠資料を速やかに研究し、最大限努力していくと主張した。

3. その他一般

(2019.09.05 経済日報要訳)
3-1 鴻海傘下のシャープ、サムスンとライセンス契約締結
 鴻海グループが8K+5Gのポートフォリオ展開にまい進する中、無線通信技術において6,000以上の特許を有するシャープは5日、サムスン電子と無線通信規格に関する必須特許(SEP)のライセンス契約を締結したと発表した。
 シャープは、現段階でもサムスン電子を含む多数の企業とライセンス契約を結んでおり、LTE SEPを含む関連特許をサムスンに供与する。

(2019.09.20 経済日報全訳)
3-2 楽天がラミゴモンキーズ買収に伴い新商標を出願
 楽天が台湾プロ野球チーム「ラミゴモンキーズ(中国語名:Lamigo桃猿隊)」を買収後、新しいチーム名称の名付けに取り組んでいる。先日、楽天は智慧局に「RAKUTEN GOLDEN EAGLES」商標を野球に関連する区分を指定して商標出願を行った。
 9月19日の記者会見において、楽天の代表は、買収後チームは「ラミゴモンキーズ」の名前を続けて使用することはないが、名称はまだ決まっておらず、現在いくつかの案について慎重に検討しているところであると述べた。
 楽天の日本プロ野球チームの正式名称は「東北楽天ゴールデンイーグルス(Tohoku Rakuten Golden Eagles)」である。先日、楽天は次々と関連商標を出願しており、どれも「RAKUTEN GOLDEN EAGLES」を主として出願しており、日本プロ野球楽天チームのロゴもすでに出願されている。
 新しいチーム名称が、日本プロ野球の「東北楽天ゴールデンイーグルス」と区別しやすいよう、「桃園楽天ゴールデンイーグルス」になるか否かは、常務理事の同意を得て、加盟が確定してから発表される見込み。

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